リハビリメイクラボ

EXPO2025 大阪・関西万博にてリハビリメイクを発信!
メイクを学問にするために
感性からメソッドに

リハビリメイクラボとは

リハビリメイク設立の思い

リハビリメイクラボは、外見の悩みに寄り添い、メイクを通じて“生きる力”を引き出すという理念のもと設立されました。
これまで感性に頼ってきた技術を、誰もが再現可能なメソッドとして体系化し、医療・福祉の現場でも活用できるよう科学的根拠に基づいた発信を行っていきます。
未来医療の一端として、リハビリメイクの新たな可能性を広げていくための研究・情報発信の拠点です。

所長 かづきれいこ

研究・学問への取り組み

1995年より独自のメイク法「リハビリメイク」を提唱し、「メイクを学問」にするべく日々調査・研究をし続けています。同じ方法や化粧品を使用してメイクを行い、当事者本人の満足度を、多くの研究で使われる評価法VASやWHO QOL26*などのスケールを用いて分析し、結果をデータとしてまとめ、統計を取ることで学会や論文にて発表しています。
* VAS(Visual Analog Scale)、WHO QOL26(生活の質の評価票)

登録学会

  • (社)日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会
  • 日本熱傷学会
  • (社)日本皮膚科学会
  • 日本神経眼科学会
  • 日本口蓋裂学会
  • 瘢痕・ケロイド治療研究学会
  • 日本女性心身医学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本女性医学学会
  • 日本レックリングハウゼン病学会
  • (公社)日本心理学会
  • (公社)日本生体医工学会
1995
イギリス赤十字にて「カムフラージュメイクサービス」を見学。
帰国後、リハビリメイクの研究を本格的に始める
2000
日本医科大学形成外科学教室にて調査研究を開始
2001
雑誌『形成外科』に“リハビリメイクと医療”についての論文が掲載される
雑誌「形成外科」第44巻第10号(克誠堂出版)
2003
初の医学書を刊行
『医療スタッフのためのリハビリメイク』(克誠堂出版)
2004
東京女子医科大学 女性生涯健康センターにリハビリメイク外来を開設
WHOの国際的な質問紙で客観的なデータ収集を開始
2014
公益社団法人顔と心と体研究会(理事長かづきれいこ)が内閣府より認定を受ける。
2018年メンタルメイクセラピストⓇ資格認証事業に関し、内閣総理大臣より公益認定を取得
2020
学会誌『神経眼科Vol.37』にリハビリメイクに関する英語論文を発表

医療現場 医師の声

医療法人社団済安堂 井上眼科病院 名誉院長
若倉 雅登(わかくら まさと)先生

「眼瞼痙攣患者に対するリハビリメイクは、対症療法の一つで、ある程度の症状緩和に寄与するが、単なる対症療法にとどまらず、視力という機能と、眼・眼瞼を中心とした外観の両面に同時にアプローチすることで、最終的にはQOL向上をめざすものである。
また、リハビリメイクは、ボツリヌス療法など他の治療法と競合するのではなく、併用することで相加・相乗効果も期待できると考える。」

日本医科大学 形成外科学教室 主任教授
小川 令(おがわ れい)先生

「けがややけど、または手術の後に残った傷あとに悩む方の中には、外見の変化をなかなか受け入れられず、つらい気持ちを抱えることがあります。そうした方にとって、リハビリメイクは自分自身でできる心のケアのひとつであり、生活の質(QOL)を大切にするこれからの医療の中で、役立つ取り組みとなっています。」

日本医科大学 形成外科学教室 准教授
小野 真平(おの しんぺい)先生

手術やけがを経験された患者さんの中には、外見の変化に悩む患者さんは少なくありません。リハビリメイクは、ただ傷を隠すだけではなく、「自分らしさ」を取り戻すための一歩です。手術やけがのあと、「また笑顔で外に出られるように」「前向きな気持ちを取り戻せるように」そんな想いにそっと寄り添い、背中を押してくれる力があります。リハビリメイクは見た目のケアだけでなく、心のケア、そして社会復帰への大切なサポートとして、医療の現場でも欠かせない存在となっています。

エビデンス

研究結果をご紹介します

リハビリメイクが更年期症状に及ぼす効果

更年期の不調には、ホルモンバランスの変化による体調の揺らぎに加えて、外見の変化による気持ちの落ち込みも大きく影響すると考えられている。リハビリメイクは、見た目の回復を通して気分を明るくし、自己肯定感を引き出す可能性が示唆された。クッパーマン指数やVASによる評価でも、疲労感や抑うつ感の軽減が見られており、薬に頼らないケアとして、医療・福祉現場でも応用可能な支援方法の一つとして期待される。

リハビリメイクのクッパーマン更年期障害指数に及ぼす効果の推移

眼瞼痙攣に対する極薄粘着テープ・メイクの有用性と遮光レンズの有用性の比較検討

医療法人社団済安堂井上眼科病院にて実施

眼瞼痙攣の羞明など非運動性症状に対し、極薄粘着テープ・メイクと遮光レンズ(HDグラス)の有効性を、主観評価(VAS・WHO-QOL26)に加え、東海光学株式会社製の脳波・心拍測定装置「TOKAI Orb」を用いて客観的に検証するパイロット研究。12~15名を対象に施術前後の変化を比較し、感覚過敏改善への効果と他覚的指標による評価法の確立を目指す。


約5,000名にもおよぶデータは、形成外科をはじめ皮膚科、眼科、アレルギー科、精神科、歯科など様々な分野の学会で取り上げていただいています。

リハビリメイクでできること

色みのカバー

あざ(血管腫)

50代男性。右顔面および頸部の単純性血管腫。患部は赤みがかなり強い。

20代女性。飲食店に勤めたい、との希望で来店。

シミ・そばかす・赤み(赤ら顔)

30代女性。目の下や皮膚の薄いところほどシミや赤みが目立ってきた。

凹凸のカバー

傷跡・リストカット跡・手術痕

20代女性。手術痕。左腕に5センチ程度の縫合あとが残っている。

熱傷後瘢痕(やけど痕)

20代女性。コテ型ヘアアイロン使用中に肌に触れ、火傷を負い痕が残った。
接客業のため、完治するまでの間にメイクを希望。

アンチエイジング

50代女性。肝斑などが目立ってきている。

その他

アトピー性皮膚炎

30代女性。幼少期にアトピー性皮膚炎を発症。
季節やストレスなどの影響を受け、憎悪と寛解を繰り返している。

活動報告・社会貢献

1989 年にボランティア精神や社会貢献の考えのもとスタートした当社が、創業当初より大切にしている企業メッセージのひとつが、「ボランティアの心を持ち続ける」です。リハビリメイクや外観の悩みの研究、化粧品やメイク手技の提供、寄付等による支援を通じた社会貢献活動に取り組んでいます。

被災地でのメイク支援(東日本大震災時)
リハビリメイクは人を元気にするメイク。
外観に悩みを持つすべての方が対象です。